事例

セキュリティが担保された携帯電話で、
様々な便利アプリを活用

全日本ライン株式会社 様

FiT SDMを導入された全日本ライン株式会社様に、
導入の経緯や効果、今後の展望などを事例として取材させていただきました。

野菜やフルーツなどの青果物を中心とした運送業を展開する全日本ライン株式会社。青果流通大手の株式会社ファーマインドのグループ会社として、コンプライアンスの観点からも2020年、事務職・乗務職にスマートフォンの貸与を開始しました。150台以上のiPhoneを管理することから、セキュリティを考慮して株式会社アイ・エス・ビーのMDM「FiT SDM」が選ばれました。

インタビュー

全日本ライン株式会社
管理部
次長 風間 成祐 様

本事例のポイント

  • 外勤者や出張者など、社外にいる社員の利便性がアップ
  • 睡眠時無呼吸症候群やアルコールチェックなど便利アプリで簡易チェック
  • メールなどの活用により基幹業務関連の電子化が加速
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導入前の課題

携帯電話の使用頻度が上がり、コンプライアンス対応が迫られる

iPhoneを導入するに至った経緯を教えてください

風間様:当社では、大きく分けて配車業務を行う内勤の事務職と、トラックを運転して荷物を運ぶ外勤の乗務職があります。内勤である配車業務では、早朝から始まる卸売市場や仲卸などともやりとりをするため急な問い合わせが入ることも多く、会社から携帯電話を貸与していました。

一方、運転をする乗務員はそれほど頻繁に連絡を取ることはありません。ルートや担当者によるほか、トラックに無線がついている場合もあることから使用頻度に差があり、必要な時には個人の携帯を使用していただく代わりに手当てを支給する形で運用していました。

しかし、携帯電話網が発達して利用できる地域が拡大、無線利用が減ってきたことやコンプライアンスの観点から個人携帯でなく業務用の携帯を支給すべきだとの考えなどにより、乗務員を含めた約150名に貸与することになりました。

導入の理由

セキュリティと管理面、ランニングコストのバランスの良さ

MDM導入にあたり、重視したのは何でしょうか

風間様:今回は、以前から使用していたキャリアを継続するため、端末のほかMDMに関するおすすめ機能も紹介していただきました。この時、こちらから必要な機能としてリクエストしたのが、セキュリティと管理面です。

スマートフォンは、アプリさえあればなんでもできてしまう端末です。紛失時の位置情報の検索は大前提として、セキュリティが保てるよう業務外のアプリインストールをできない設定にするなど会社で一括管理できる機能であることを重視しました。

それらを兼ね備え、ランニングコストも適切なものということで紹介いただいたのが「FiT SDM」です。デモ画面などを見させていただき、これならかなり希望通りのことができそうだと、導入を決めました。

導入効果

乗務に関する簡易チェックの実施や、労務関連の事務業務の省力化が実現

導入後の社員の反応はいかがでしたか?

風間様:導入した約3年前の時点で、すでに多くの従業員がプライベートでスマートフォンを利用していたので、電話やカメラ、メールしか使えないよう厳しく制限していた導入当初には、一部の従業員からの不満の声もありましたが、社用携帯のセキュリティ意識を高めてもらうための準備期間としました。その後は、必要に応じてアプリを配布するなど徐々にスマートフォンの活用を進めています。

導入はスムーズでしたか?

風間様:導入台数が150台以上とかなり多く、キッティング作業は依頼をしました。1台1箱に社員の名前を記載して個別に渡せる状態までしていただき、とてもスムーズでした。
特にアプリに関しては、最初は絞り込んだと言いましたが、管理職クラスに関してはいくつかのアプリも入れるなど役職によって設定を変えました。そういったセッティングもすべてお任せできたので、とても助かりました。

導入後の運用はいかがでしょうか。アプリはその後、どのようなものを入れていますか?

風間様:運用は順調です。アプリに関しては、色々な可能性を感じています。管理者側から必要な社員を選定してアプリを配信できるため、乗務員に睡眠時無呼吸症候群の簡易的な検査ができるアプリを導入して実施してもらいました。その簡易検査から疑いのある社員が発覚。すぐに病院で検査を受けてもらうことができ、重大なトラブルの可能性の芽を摘むことができたと感じています。就寝前に自動で入れられたアプリを起動するだけという手軽さが、早い段階での全員実施に繋がりました。

そのほかにはどのようなアプリを入れて活用されていますか?

風間様:勤怠管理とワークフローなどの基幹業務関連をスマホで行えるようにしました。これまで乗務員本人が出退勤の時間確認をしたい場合、社内の誰かに頼むか、会社に来なければなりませんでした。そういった確認が会社の外にいても行えるのは便利だとの声をもらっています。

乗務業務がある当社ならではのものは、スマホによる簡易的なセルフアルコールチェックです。乗務員は出社時に会社で呼気のアルコールチェックを行います。その基準は本来道路交通法で違反となる数値以下。前日のちょっとした飲酒でも乗車不可になることがあります。付属の機器は必要ですが、朝一に自宅でチェックができ、万が一のことがあった場合に配車の再調整などが素早くできるようになりました。

そのほか、内勤の社員が出張する際の申請書関係を出先から提出できるようになるなど、社員たちの手間がかなり軽減されていると思います。

管理側の業務負担の軽減はありますか?

風間様:管理面の運用自体は問題ありません。サポート体制がとても整っていて、ちょっとしたことで問い合わせをしても、とても丁寧に対応いただけるので助かっています。

また、導入によって事務的な業務負担が大幅に減っています。社員全員に社用のメールアドレスを付与したことで、給料明細などを電子化することができました。これまで紙の明細書を手作業で封入していたので、この事務作業の軽減は本当に大きいです。外勤が多い乗務職からの申請書類なども、提出がバラバラになりがちですが、取り急ぎ写真やPDFで送ってもらうことで入力作業だけは先にできるようになるなど、管理業務面での省力化が進みました。

こういったデータの扱いは、セキュリティが担保されているスマホだからこそ、できると思っています。

今後の展望

電子化できるものは移行し、さらなる効率化へ

最後に、今後の展望などをお聞かせください

風間様:この3年でかなり色々なことができたと思っています。ゆくゆくは出退勤そのものをスマホでできるようになると、さらなる効率化が進むのではないかと考えています。

全日本ライン株式会社 様

所在地
東京都千代田区岩本町3丁目11-6 PMO秋葉原8階
社員数
165名(2023年12月1日現在)
ホームページ
https://alljapanline.com

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