クラウド型MDMとオンプレミス型MDMの違いを解説|メリット・デメリットは?

リモートワークやハイブリッドワークの普及に伴い、モバイルデバイス管理(MDM)の重要性がますます高まっています。
MDMにはクラウド型とオンプレミス型の2つの選択肢があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
本コラムでは、クラウド型MDMとオンプレミス型MDMの違いを詳しく解説し、企業が自社に最適なMDMを選ぶための方向性を明確にしていきます。

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クラウド型MDMとオンプレミス型MDMの違い

モバイルデバイス管理ツール(MDM)は、企業がスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを効率的に管理するための重要なツールです。MDMには主にクラウド型とオンプレミス型の2種類があり、それぞれの特徴を理解することで、企業のニーズに合った最適な選択をすることができます。

クラウドとは

クラウドとは、インターネットを介して提供されるコンピューティングサービスのことです。クラウド型MDMは、ベンダーが提供するインターネット上のプラットフォームを利用してデバイスを管理します。この方式では、企業は自社でサーバーを持つ必要がなく、ネット環境さえあればどこからでもアクセスすることが可能です。

オンプレミスとは

一方、オンプレミスとは、企業が自社の施設内に設置したサーバーやハードウェアを用いてシステムを運用する方式です。オンプレミス型MDMは、企業が自社でサーバーを管理し、デバイス管理を行います。この方式では、データやシステムが社内に存在するため、企業独自のセキュリティポリシーを適用しやすくなります。

クラウド型MDMとオンプレミス型MDMの違い

クラウド型とオンプレミス型のMDMの主な違いは、システムの設置場所と管理責任の所在です。クラウド型はベンダーが管理する外部のインフラを利用するため、初期投資が少なく、スケーラビリティに優れています。対照的に、オンプレミス型は自社で全てを管理するため、セキュリティやカスタマイズ性に優れていますが、初期投資や運用コストが高くなりがちです。それぞれの詳細は以下で解説していきます。

クラウド型MDMのメリット・デメリット

続いて、クラウド型MDMのメリットやデメリットを詳しく解説していきます。

クラウド型MDMのメリット

導入や運用がしやすい

クラウド型のMDMは、ベンダーが提供するサービスを利用するため、導入が迅速で、運用も比較的簡単です。また、初期費用も抑えられるのも特徴です。さらに、システムのバージョン更新など、インフラ管理はベンダーが行うため、企業はデバイス管理に集中できます。

機能などのカスタマイズ性

クラウド型MDMは、ベンダーが提供する多様な機能を利用でき、必要に応じて新しい機能を追加することも可能です。そのため、企業は自社のニーズに合わせ必要な機能を選択でき、柔軟な運用も可能になります。

ベンダーによる最新のセキュリティ対策

クラウド型MDMでは、ベンダーが最新のセキュリティ対策を施しているため、企業はセキュリティの更新に頭を悩ませる必要がない点もメリットです。

クラウド型MDMのデメリット

運用コストが発生する

クラウド型MDMは月額や年額の利用料が発生するため、ランニングコストがかかります。そのため、オンプレミス型MDMの維持コストと利便性を含め、予算に与える影響を比較する必要があります。

既存システムとの互換性

クラウド型MDMは、既存のシステムと連携する際に互換性の問題が発生することがあります。そのため、現状使用している様々なシステムとアプリに影響がないかベンダーと確認が必要です。

オンプレミス型MDMのメリット・デメリット

続いて、オンプレミス型MDMのメリットやデメリットを解説していきます。

オンプレミス型MDMのメリット

自社で管理、構築ができる

オンプレミス型MDMは、企業が自社でソフトウェアの構築、運用などをするため、自社の環境に合わせたカスタマイズが可能です。また、データが社内にあるため、セキュリティポリシーを厳格に適用できます。

ネット環境やサービスの不備による影響を受けない

オンプレミス型は自社内で完結するため、外部のネットワーク障害やサービス停止の影響を受けにくいのが特徴です。例えば、外部のインターネットに繋がらない場合でも、MDMに影響はありません。

オンプレミス型MDMのデメリット

導入・運用コストは大きくなる

オンプレミス型MDMは、初期投資としてサーバーや通信するインフラの構築が必要となります。また、運用にも専門的な知識が求められるため、導入や運用にかかるコストが高くなる傾向があります。

自社での運用になるため、負担が大きくなる

システムの運用やトラブルシューティングを自社で実施する必要があるため、IT部門の負担が増加します。特に、専門人材が必要となるため、人材確保が課題となることがあります。

導入・運用コストを削減したい企業にはクラウド型MDMがおすすめ

クラウド型MDMがおすすめである理由

導入・運用コストを抑えたい企業にはクラウド型MDMがおすすめです。クラウド型MDMは、専門的なデバイス管理の知識がなくても簡単に活用できる点が大きな魅力です。初期投資が少なく、サーバーの維持管理が不要なため、導入コストを大幅に削減できます。また、運用面でも、クラウドベースのため常に最新の機能やセキュリティパッチが適用され、管理にかかる時間や手間を大幅に減らすことが可能です。

おすすめのクラウド型MDMサービス「FiT SDM」

クラウド型MDMの中でもおすすめのサービスが「FiT SDM」です。MDMに必要な機能が備わっているだけでなく、デバイスの業務外利用による従業員の業務効率の低下や、複雑なデバイス管理や運用によるコスト増など、企業が抱えるさまざまな課題を解決します。以下にてFiT SDMの特徴をご紹介します。

充実機能で低コスト

FiT SDMは、高品質なネットワークサービスを提供する一方で、コストパフォーマンスに優れた価格設定が特長です。必要な機能が、1つのプランをご契約するだけですべてご利用いただけます。

昨今、いくつものMDMサービスが存在しているものの、必要な機能を使い分ければ料金がかかるということも少なくありません。FiT SDMは他社では料金がかかる機能についても、基本料金のみでほぼそのすべてが利用可能となります。そのため、長期的な運用コストも効率的に管理が可能です。

強固なセキュリティを実現

業界トップクラスのマルウェア検出率を誇るアンチウイルスソフトウェアのほか、ランサムウェア攻撃対策や、フィッシングサイトへのアクセス検知、ブロックなど包括的なエンドポイントの保護が可能な、高レベルのセキュリティソリューションを提供しています。

手厚いサポート

FiT SDMは、国産のモバイルデバイス管理となっています。また、専門知識と経験豊富な担当者が煩雑で面倒なキッティング作業をサポートすることや、導入前後でお客様のご要望に合わせて、機能やオプション追加のカスタマイズやアフターサポートが魅力です。

まとめ

クラウド型MDMとオンプレミス型MDMには、それぞれに特徴があり、自社のニーズに応じて選択することが求められます。最適なMDMを選択するためには、予算やセキュリティ要件、運用体制などを総合的に考慮して選定することが重要です。

アイ・エス・ビーのMDMシステム「FiT SDM」は現在、大手企業からスタートアップまで多数の企業様に導入いただいています。クラウド型のMDMサービスをご検討される際は、お気軽にお問い合わせください。

 

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